017:√
問)√3が無理数であることを、背理法を用いて証明せよ。
解)√3が有理数であるとすると、
1以外に公約数を持たない二つの正の整数、m、nを用いて√3=m/nと表される。
よって、3n2=m2・・・@。 故にm2は3の倍数。
したがって、mは3の倍数。
m=3tとすると@より3n2=9t2
よってn2=3t2 同様にしてnも3の倍数。
これはm,nが1以外に公約数を持たないことに矛盾する。
故に√3は無理数である。
*
「ねェ、無理数の証明って、何処か違和感を覚えません?」
「は?いきなりどうしたの?ゆた。」
「え、僕、何か可笑しい事云った?」
「や。一応数学やってますから、可笑しい事はないと思うけど?」
「うん、でしょ。だからさ、訊いてよ。」
「はいよ。で、何?」
「まずさ、なんで有理数であると仮定するか解らないんだよ。」
「そりゃ背理法だからでしょう。」
「解ってるって。」
「あー、スイマセン。で?」
「√3は無理数って決まってるでしょう?それを何でわざわざ証明するのかが解らないんだよ。」
「あー、云われてみれば確かに。」
「でしょう?√3は√3で、無理数。これでいいと思うんだけど。」
「・・・・まぁ、それが勉強なんだしな。」
「そういうモノ?」
「そういうモノでしょう。」
「ねぇ。」
「何。」
「じゃぁ、僕が僕で有るための証明って出来ると思う?」
「は?また難しい事云い出したな、オマエ。」
「僕が僕で有るためはに、何を仮定して何の定理を用いれば良いと思う?」
「知るかよ。」
「えー、考えてよー。」
「うーん。」
「ほら!」
「・・・・さっき自分で云ったじゃないか。」
「え、何を?」
「ユタはユタ。俺はそれで良いと思うけど。駄目?」
「駄目、じゃないけど・・・。」
「ユタはユタで有って、その事を証明する必要なんてないんじゃないか?」
「そういうモノ?」
「そういうモノ。」
017:√:ドルチェ。
原稿期間中に息抜きに書いたモノ。たかせゆたかー。
私、無理数の証明、だいっきらいなので解答は教科書より拝借。
√2の証明の方がおそらく簡単だったかと思います。
・・・・・・できないけれども。
03.12.23