003:荒野
いつか何もかもが、この世から消えてしまうのだろう。
大地を覆い尽くすかの様な、広大な瓦礫の山。
其処には何が埋まっているのかも、わからない。
遙か遠く、その先に。
朧気に輪郭をウツしながらソレは揺れる。
まるでこの世とあの世を結ぶかのような、不確かな存在なのに。
こんなに気になりだしたのはいつからだったろうか?
あのゲートを越えたら、私は自由だ。
辿り着けるか否か。
確率はニブンノイチ。
道のりは遙か遠く、まだ遠く。
蓄積された疲労を誤魔化し、進む。
その一歩を踏み出すのが困難だ。
地に足をつけた途端、次の一歩が踏み出せなくなる。
このまま朽ちて、砂の一部になれたらいいのに。
しかし叶わない。
荒れ果てた大地の、地平線のその先に。
夜明けの光が差し込んだ。
003:荒野:Difective Dolls
セラ視点。
一度も直しを入れてないのでどんな文になってるかわかんないです。はは。
荒野というか舞台は砂漠ですが。まぁいいです。気にしない。
03.06.18