008:パチンコ

「死ね!ソータ!!」
「あて。」
壱さん、その懐かしい小道具は何処から仕入れて来たんですか。

チャイム一鳴り。
ほとんど惰性で玄関の扉を開けた。
久しぶりなお隣さんの顔を認識したと同時に、額に小さな球が当たる。
左手を大きく突き出し、誇らしげに笑う壱。
ホント、いい加減にしてください。貴方幾つですか。

「・・・・・」
「ほらほらー!何か云えよ。つまんねーだろ?オ・レ・が!」

ハイ、そうですか・・・。どうぞ一人で退屈してて下さい。
・・・とか云ってる場合じゃ無かったりもする。
いい加減、ここいらで雷を落としておかないと、後々付けあがるな。コノ馬鹿は。

「壱」
「お!何?何か一言アリマスカー?」
「まず最初に聞きたいのは、コレは何処で仕入れてきたか、ってことなんだけど。」

凄く嫌な予感がします。俺は。

「あ、コレ?こないだソータの部屋で見つけたからパクってきたヤツ。」
「やっぱりそうか!このクソガキ・・・!」
「うっわ!ソータの短気!!ソータ、そんなんだから彼女できねェんだよ!」
「そんなん関係ねー!というかオマエ以外には俺は温厚だ!」

008:パチンコ:未完成奏鳴曲
ホント馬鹿だと思う。この人達。
久しぶりに書いたので(2年振りですか?)書けるかなーと心配だったのですが。
割合、あっさりと書けて吃驚でした。馬鹿は書きやすいんだな、きっと。

壱「ソータ!パチンコ行こうぜ☆パ・チ・ン・コ!」
淙「ばーか。パチンコは未成年は入れてくれねーんだよ。」
壱「は!そういうもんなの・・・!!?」
的な高校生時二人でも私は全く良かったのですが。その時点でパラレルです。
壱さんは、ジャイアニズム(オマエのモノは俺のモノ、俺のモノも俺のモノ)を、地で行く子なのでタチが悪いです。

04.09.19